レオスの市況解説2021年11月29日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■リスクオフ 0:31
株式、コモディティなどのリスクのある投資先から安全資産に向かう動き。対義語は「リスクオン」

■ギャップダウン 1:19
前日の終値よりも当日の始値が下に大きく乖離して始まること。

■CME 1:26
シカゴ・マーカンタイル取引所のこと。米国シカゴにある商品先物取引所・金融先物取引所で、農産物・通貨・金利・株価指数など、広い範囲の先物取引・先物オプション取引が行われている。日経平均株価の先物・オプション取引も取り扱っている。

■ショートカバー 1:53
空売りしているショート(売り)ポジションを買い戻しすること。
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◆動画原稿全文
こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の福江です。本日の日経平均株価は、前日比マイナス1.63%となる467円70銭安い、28,283円92銭で取引を終えました。先週末の米国市場は大幅下落でした。日本時間からの新型コロナ変異種“オミクロン” を材料にしたリスクオフがグローバルで発生。原油が記録的な急落、株も先物で一本調子で売られる格好となりました。その一方で債券は買われる動きで、金利は大幅低下しました。オミクロン株については、変異箇所が多く感染力は高いと推察され、既存ワクチンについては効力が低下するとみられています。その一方でファイザーは100日で、モデルナは年初にも新しいワクチンを提供できるとしたほか、飲み薬に関してはスパイクタンパク質をターゲットとしていないために変異の影響は軽微だとの見方が多い状況です。ただ重症化率など詳細なデータはまだ出ておらず、現時点での判断は難しいとの声も聞こえてきました。そして週明けの日本市場はギャップダウンして始まると、日経平均株価は400円超の下落幅となります。ただし週末のCME先物では28,000円を目指す動きを見せていたこともあり、短期的な突っ込み感から寄り付きを安値に戻りを試しに行く動きを見せると、その後は中国など他のアジア市場・米国先物の上昇を確認して一段と騰勢を強めて日経平均株価は一時プラス圏を回復します。週末にかけてオミクロン株は症状が軽い可能性との報道で楽観論もあったほか、ショートカバーも入っていた雰囲気でした。しかし雰囲気が変わったのが後場に入ってからです。岸田首相が30日からの外国人の新規入国を全世界を対象に中止と発表。改めてロックダウンが意識される中、南アフリカに近いナミビア入国者に陽性の疑いとの追い打ちがかかると、後場は再度売りなおされてのジリ安歩調に。米先物の戻りも途絶えると、日経平均は前場安値を更新。結局引けにかけても戻り切ることはできずに続落で大引けを迎えました。以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。
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