『ドカベン』水島新司さん死去 82歳 野球漫画の第一人者
『ドカベン』『野球狂の詩』などで知られる漫画家の水島新司さんが10日、都内の病院で亡くなった。82歳。水島プロダクションによると、かねてより闘病中だったといい、葬儀は故人の遺志により家族のみにて執り行ったという。

 水島さんは1939年、新潟県出身。1958年に作家デビューし、1972年に自身の代表作となる『ドカベン』の連載を『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)にてスタート。同作は76年にはアニメ化、77年に実写映画化、ゲーム化もされ、81年まで連載された。

 その後、続編として、『大甲子園』(83~87年)、『ドカベン プロ野球編』(95~03年)、『ドカベン スーパースターズ編』(04~12年)、『ドカベン ドリームトーナメント編』(12~18年)が掲載され、18年6月にシリーズ通して連載46年の歴史に幕を下ろした。なお、『ドカベン』単行本のシリーズ累計は205巻まで発売されている。

 そのほかにも『あぶさん』『野球狂の詩』『男どアホウ甲子園』など、多数の野球漫画を生み出してきた。2005年に紫綬褒章、14年に旭日小綬章を受章。2020年12月に引退を発表していた。