熊谷6人殺害 遺族激白「司法は間違っている」(20/03/29)
埼玉県熊谷市で2015年、小学生2人を含む男女6人が殺害された事件で、妻の美和子さん、長女の美咲さん、次女の春花さんの命を奪われた遺族の加藤さん(47)が3月26日、日本記者クラブで会見を行い、「この国の司法は間違っている」と訴えました。

 加藤さん:「もう一度、裁判をやり直してほしい。ただ、私は本当、今の自分はそれでしか言い表せません」
 2015年9月、熊谷市で住宅3軒に侵入し、残虐な手口で次々と6人を殺害、強盗殺人などの罪に問われたペルー人のナカダ・ルデナ・バイロン・ジョナタン被告(34)。一審の裁判員裁判では死刑判決。しかし去年、二審の東京高裁は心神耗弱だったとし、無期懲役を言い渡しました。この無期懲役の判決に対し、検察は最高裁判所への上告を見送りました。「BS朝日 日曜スクープ」(日曜午後6時54分~)は去年12月、遺族の加藤さんにご出演して頂きました。
 加藤さん:「被告人にも心を殺され、さらに今回、司法にも心を殺されました。(被告を)死刑にすることしか父親として、家族3人のために、それしかできなかったので本当に今回は悔しいです」
 3月26日の会見では、遺族の加藤さんと代理人を務める弁護士が出席し、疑問点を指摘しました。
 高橋正人弁護士:「加藤さんの長女に対する性的行為については、『追跡者から危害を加えられる(から殺した)』という(被告の)被害妄想とは全く結び付かないのに、その点については誤った位置付けすらも(高裁判決は)述べていない。完全にスルーした」
 上谷さくら弁護士:「今回、検察官が上告しなかったのは、私は本当に“不戦敗”だと思っていて、こんな負け犬根性でどうするんだと思います。(被告が上告したため)今後、もっと刑が軽くなる裁判に付き合わねばならない。こんな理不尽なことが許されていいわけがないと思っています」
 無期懲役の判決から3カ月、遺族の加藤さんも改めて悔しさを語りました。
 加藤さん:「私はまだ諦めていません。いや、諦めたくありません。被告人はどんな荒唐無稽な理由でも控訴したり上告したりするそうです。遺族に上告する権利はないのでしょうか。やる気のない検察官にあたったら運が悪かった、諦めろとでも言うのでしょうか。この(国の)司法は間違っていると思います」
 そして、最後にこう締めくくりました。
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