レオスの市況解説2023年3月30日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■リスクオン
投資家のリスク選好度が高まり、リスク資産に資金が向かう状態。

■FRB
Federal Reserve Boardの略称。アメリカの中央銀行制度の最高意思決定機関で、日本語では「連邦準備理事会」とも呼ばれる。

■SVB
シリコンバレーバンク。米国の中堅銀行。2023年3月10日に破綻、米連邦預金保険公社の管理下に置かれた。

■コモディティ
「商品」「日用品」といった意味の言葉だが、投資用語では、商品取引所で取引されている商品、または商品先物取引のことをいう。

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◆動画原稿全文
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こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の岡田です。

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本日の日経平均株価は前日比マイナス0.36%となる100円85銭安い、27,782円93銭で取引を終えました。

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昨日の米国株は反発に転じました。アジア、欧州と株高の流れが続き、米国株も勢いそのままに終日堅調推移を辿りました。半導体大手マイクロンが決算時に業界内の需給改善に自信を示したこと、またインテルが投資家向け説明会で新商品の早期ローンチを発表したことも刺激材料となり半導体株が大きく上昇した結果、NASDAQは+1.8%、SOXは+3.3%の大幅高となっています。

0:58
今週に入ってからのリスクオン基調は過度の金融不安後退も大きな要因かとは思われますが、銀行自体に対する不透明感は根強いことに加え、昨日もFRBバー副議長が銀行規制強化の必要性を訴えたこともあって銀行株の戻しは限定的に留まっており、昨日のセクター別騰落順で銀行は中位に留まっています。

1:22
ただし、個別では今回の金融不安の引き金となったSVBが+140%超急騰しています。明らかに個人投資家による投機的な売買が背景と思われますが、この投機的な動きが見られたこと自体、一先ず過度の金融不安が後退し、センチメントが改善した証左かも知れません。

1:45
本日の日経平均株価は前日から50円ほど下落して始まりましたが、本日は3月決算企業の配当落ちによって自動的に260円程度下落している為、十分に強いスタートであり、配当落ちの影響が限定的なマザーズは続伸して始まりました。しかし寄り後はジリ安歩調を辿りました。寄り後のセクター動向では通信や電機など、グロース株の一角がやや冴えない動きとなっており、序盤に+0.8%程度まで上昇していたマザーズも後場にはマイナス圏まで売り込まれる場面が見られました。

2:23
またアジア市場に関しても昨日は大きく上昇していた香港株が反落するなど、全般上値の重い展開となります。特段材料は見当たらず、為替や金利、コモディティは小動きと外部市況も大きな変化が見られない中で株売り要因は不明ですが、香港株や中国株が午後に入ると反発、連れて日経平均株価も終盤はやや切り返して終了と一日を通すと方向感に欠ける一日でした。

2:51
日経平均株価はマイナス圏で終了したものの、最終的に前日比では100円安で大引けと、配当落ち分を考慮すれば底堅かった評価できる一日でした。本日は欧州のCPIが発表予定です。

以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。

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