レオスの市況解説2023年2月6日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■ISMサービス業景況感指数
全米供給管理協会(ISM=Institute for Supply Management)が算出する非製造業の景況感を示す指数のひとつで、毎月第3営業日に発表される。毎月発表される米国の主要指標の中で最も早いISM製造業景況感指数とともに、米国の景気先行指標として注目されている。

■ローβ
ベータ(β値)とは、日本語では「市場感応度」のことで、ここでいうローβ株は株価指数の値動きに対する感応度が低い銘柄のこと。

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◆動画原稿全文
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こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の岡田です。

0:13
本日の日経平均株価は前日比プラス0.67%となる184円19銭高い、27,693円65銭で取引を終えました。

0:23
月曜日の米国株は軟調でした。注目の雇用統計は非農業部門雇用者数が+51.7万人と予想の18.5万人を大幅上振れ、失業率は3.4%と予想の3.6%を下回るサプライズな結果となり、金利は上昇、株は下落して反応します。

0:44
年初に伴う改訂やストライキ参加者の復帰といった特殊要因も大きいと言われる中で株安は短命に終わり、米国株は一旦プラス圏を回復する場面も見られましたが、ISMサービス業景況感指数も大幅上振れとインフレ懸念を再燃させる材料が続いたこと、またFRBメンバーからは「雇用統計は驚異的な数字、必要とあれば行動の用意」とのややタカ派な発言が聞かれたほか、前日引け後に冴えない決算を発表したメガテックの弱さもあって中盤以降は売り優勢に転じ、NASDAQは▲1.6%の大幅安でした。

1:22
為替では雇用統計を受けてドルが全面高となり、ドル/円は128円台から131円台まで急騰、原油は強いマクロを受けて一旦は上昇も、根強い在庫懸念やドル高もあってか終盤に急落と、久しぶりにマーケットを大きく動かした雇用統計となっています。

1:42
週末、日銀の新総裁として現雨宮副総裁に打診と報じられると、現体制同様に緩和寄りの体制が続くとの期待から週明けの為替市場では円が一段安となります。金曜日の米国株は上値が重かったものの、この円安が好感されたか日経平均先物は堅調推移を辿り、本日の日経平均株価は1%程上昇して始まり、ここ数日頭を抑えられていた27500円水準を遂に明確に上抜けました。しかし寄り直後が日中の高値となります。

2:18
セクターでは資源関連や自動車が堅調と、米国のマクロ指標の強さを素直に好感した印象ですが、金利高に反して銀行がワーストとなるなど、日銀総裁人事への警戒感が感じられたほか、ハイテクや内需ローβが軟調となるなど、金利高、円安に対する警戒も感じられました。この内需株売りの環境下、マザーズはすぐに早々にマイナス圏に反落してジリ安歩調に終始、日経平均株価も後場は冴えない動きとなります。

2:50
アジア市場ではハイテク株比率の高い香港株が▲2%超と急落、他のアジア市場も総じて軟調と、強い雇用統計は景気減速懸念の後退以上にインフレ懸念の再燃として株式市場にはネガティブな反応となっています。今週は大きなマクロ指標の発表こそないものの、再びインフレが警戒されているだけに米マクロ指標の結果と反応には注目です。

以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。

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