レオスの市況解説2023年2月2日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■FOMC
Federal Open Market Committee(連邦公開市場委員会)の略で、アメリカの金融政策を決定する会合のこと。

■ボラティリティ
資産価格の変動の大きさを表す指標のこと。

■リターンリバーサル
相対的に売られ過ぎたと見られる資産の比重を引き下げ、買われ過ぎと見られる資産の比重を引き下げるということを指す。

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◆動画原稿全文
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こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の岡田です。

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本日の日経平均株価は前日比プラス0.2%となる55円17銭安い、27,402円5銭で取引を終えました。

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昨日の米国株は続伸、特にFOMC後の金利低下を受けてハイテク株が大きく上昇し、NASDAQは+2%、SOX指数は+5.2%と急騰しました。寄り前に発表されたJORT求人件数は上振れ、ISM製造業景況感指数は下振れと、景気減速とインフレ懸念が意識される内容で米国株はやや売り優勢で始まりました。

0:49
注目のFOMCは予想通り25bpsの利上げを決定、声明文は「利上げの継続が適切であろう」など前回同様の内容で市場の反応は限定的でしたが、パウエル議長の記者会見後に金利低下、株高が進みました。議長が最近の金融緩和寄りのマーケット環境に対して牽制しなかったこと、そしてインフレ後退の兆しが見えると初めて認めたことがハト派と捉えられた模様です。

1:18
この金利低下を受けてハイボラティリティ株が急騰、セクターでは半導体や自動車が大幅高と年初から見られた昨年のリターンリバーサルの動きが一段と強まりました。また他のアセットでは為替がFOMCを受けて米ドル全面安、原油は在庫増加が嫌気されて大幅安となっています。なお、引け後に発表されたMetaの決算は予想を上回り、同社株は時間外で急伸しました。  

1:47
本日の日経平均株価は小幅高程度でスタートと、FOMCによるグローバルな株高を受けても直近鬼門となっている27,500円水準をブレイクするには至らず、寄り後は上値の重い展開となります。

2:01
ハイテク株は米国に連れ高したものの、ハイテク以外の輸出関連株にはFOMCを受けた対米ドルでの円高が重石、金利低下で金融株も軟調、コモディティ安で資源関連も冴えない動きと日本株にとっては恩恵の少ないFOMC結果となりました。内需の一角は堅調で、マザーズは高寄り後も上げ幅を拡大して最大で+1.2%となりましたが、序盤以降は失速して後場には殆どの上昇分を帳消しにしました。

2:35
アジア市場に関しては概ね堅調とはなったものの、香港株はマイナス圏に反落する場面も見られるなど、アジア市場は米国株の大きな上昇直後としては全般上値が重かった印象を受けます。ただし、米国株先物に関してはアジア時間も崩れることなく小動きに終始しています。本日はECB、BOE会合に加え、アマゾンやアルファベット、アップルらの決算発表を控えており、米国市場のリスクオン地合いが継続するか注目です。

以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。

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