レオスの市況解説2023年1月31日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■ボラティリティ
資産価格の変動の大きさを表す指標のこと。

■リターンリバーサル
相対的に売られ過ぎたと見られる資産の比重を引き下げ、買われ過ぎと見られる資産の比重を引き下げるということを指す。

■リスクオフ
株式、コモディティなどのリスクのある投資先から安全資産に向かう動き。対義語は「リスクオン」

■共通担保資金オペ
日本銀行に差入れられた担保を裏付けとして、資金を貸付ける資金供給オペレーションのこと

■ローβ
ベータ(β値)とは、日本語では「市場感応度」のことで、ここでいうローβ株は株価指数の値動きに対する感応度が低い銘柄のこと。

■景気敏感株
景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄のこと。「景気循環株」と呼ぶ場合もある。
景気に敏感に反応する株。

■循環物色
業種、テーマ、サイズなど順番に異なる銘柄が買われていくこと。活況且つ堅調な相場時にしばしば見られる現象。
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◆動画原稿全文
0:00
こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の岡田です。

0:14
本日の日経平均株価は前日比マイナス0.39%となる106円29銭安い、27,327円11銭で取引を終えました。

0:23
昨日の米国株は久しぶりに大きく下落しました。欧州時間、スペインのCPIが予想を大きく上回ったことが嫌気されて金利が上昇します。通常、スペインCPIの注目度は高くありませんが、年初来から大きく上昇している欧州株の買い要因は欧州の12月CPIの落ち込みであったために、これから続く他の欧州主要国やEU圏のCPIに対する懸念を高めた模様です。

0:51
それでも株式市場は一旦切り返し、米国株は小幅安程度でのスタートとなりましたが、寄り後は大きく売り叩かれました。米国発の目立った悪材料は無かった為、やはり欧州CPIに対する警戒、そして今週はFOMCやECB理事会、更には大手テック企業の決算を控えているだけに短期的な戻り売りが重石となった可能性が考えらえます。実際、年初来の株高局面で大きく上昇していたハイボラティリティ株が昨日は大きく売り叩かれたほか、セクター動向もやはり年初来上位の自動車や半導体が大きく売り込まれる、短期リターンリバーサル商状となりました。原油も大きめに下落と、ややリスクオフの動きが目立っており、イベント前の一時的な調整であるのかは気になるところです。 

1:42
本日の日経平均株価は小幅高水準で始まりましたが、寄り後は上値が重くマイナス圏に沈みました。個別では朝から銀行株が大きく売り叩かれました。本日は日銀政策決定会合で変更が決定された金利低下を促す効果がある5年物の共通担保資金オペが実施されましたが、これ自体は既知であり、タイミングも午後であったことから銀行株売り理由とは考えづらく単純に戻り売りが入った模様です。

2:14
また原油安を背景に資源関連、また米メガテック株の下落もあってかハイテクもやや軟調でしたが、その一方で内需ローβが堅調となり日経平均株価自体は大きく崩れることなく、序盤以降は小幅安水準での小動きに終始と連日で大きな動きは見られませんでした。またマザーズは反落スタートながら後場には反発してプラス圏で終了と、本日は大型の景気敏感株への戻り売りが目立った一方、小型を中心に内需の一角が堅調と循環物色が入っているような商状でした。

2:51
なお、アジアではハイテク株比率の高い香港株や台湾株が大きく下落と米国のハイテク株売りが波及しており、今日の米国市場でもこの流れが継続するのか、またマクロ指標ではFRBも注目する四半期雇用コスト指数に注目です。

以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。

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