レオスの市況解説2023年1月27日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■NASDAQ
全米証券業協会(NASD)によって1971年に開設された、米国にある新興企業向けの株式市場の名称。ナスダック総合指数は、上場する全ての銘柄を時価総額加重平均で算出した指数である。

■CPI(米国消費者物価指数)
アメリカ国内の物価の上昇・下降などの変動を表す経済指数で、米労働省が毎月中旬に公表している。約200項目の品目の価格の変化を調査して指数化したもので、アメリカの国民の生活水準を示す指標のひとつ。

■IMF
International Monetary Fundの略で、国際通貨基金を指す。通貨と為替相場、国際金融システムの安定化を目的とした国際連合の専門機関で、1945年に29カ国で設立された。

■イールドカーブコントロール
縦軸に最終利回り、横軸に債券の残存期間を取ったグラフ上に、(同一発行体の)債券の最終利回りと残存期間に対応する点をつないだ線をイールドカーブ(利回り曲線)という。そして、イールドカーブコントロールはそのイールドカーブを適切な水準に維持することを指し、長短金利操作とも呼ばれる。

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◆動画原稿全文
0:00
こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の岡田です。

0:12
本日の日経平均株価は前日比プラス0.07%となる19円81銭高い、27,382円56銭で取引を終えました。

0:24
昨日の米国株は堅調でした。寄り前に発表されたGDPや耐久財受注の上振れが景気減速懸念後退に繋がったか金利はやや上昇して反応、株は金利高にも圧されず高寄りして始まります。昨日、コンセンサス下振れながら過去最高益の決算を発表し、値下げ以降の受注好調も好感されたテスラの大幅高も市場に安心感を与えた模様です。寄り後は一旦売りに圧される場面も見られましたが、売り一巡後は切り返して寄り水準を上抜けて引けました。

0:56
テスラがコンセンサス未達ながら急騰したことが他の銘柄に対する決算警戒後退にも繋がったかメガテック株が総じて強く、NASDAQは+1.8%と大幅反発し、年初来パフォーマンスは+10%となっています。直近の株式市場の強さの背景として短期勢のショートが高水準に積まれている反動、長期勢の買いポジションが極端に低い為に持たざるリスクが意識されているなどの声が聞かれますが、これは昨年の反発局面でも指摘されていたことであり、この株高の持続性には懐疑的な声も依然多く聞かれます。

1:36
日本時間8:30に発表された東京CPIは予想を小幅に上回り、為替は円高で反応しましたが日経平均先物の反応は限定的で、日経平均は小幅高水準で始まりました。

1:51
本日目立ったのは金融買い/ハイテク売りです。金融に関しては東京CPIに反応したというよりは、昨日夜にIMFが公表したレポート内で日銀のイールドカーブコントロールの更なる修正を提案したことが材料視された模様です。ハイテク株に関しては米国市場引け後に発表された半導体関連の米企業決算の冴えない内容に加え、日本が米国の対中国半導体規制の参加に同意との報道が警戒された模様です。ただ、大きく売り叩かれる動きも見られずに日経平均株価自体は昨日終値を挟んだ小動きに終始しています。

2:32
一方で本日はマザーズ指数の弱さが目立ち、高寄り後は右肩下がりを辿って▲0.8%の逆行安となりました。背景は不明ですが直近の堅調銘柄が崩れていたことから利益確定の売りが入った模様です。アジア株に関しては概ね堅調ながら日中の値動きは限定的、アジア時間の米国株先物は殆ど動かずと指数ベースで見れば非常に静かな一日でした。

以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。

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