レオスの市況解説2023年1月24日
◆本日の動画にでてきた用語解説

■サプライチェーン
原料調達に始まり、製造、在庫管理、物流、販売などを通じて、消費者の手元に届くまでの一連の流れを指す。供給を鎖に見立て、一続きの連続した流れとして捉える考え方である。

■PMI(購買担当者景気指数)
企業の購買担当者らの景況感を集計した景気指標のひとつ。Purchasing Managers' Index(購買担当者景気指数)。製造業・サービス・コンポジットの3つの指標があるが、最も重要視されるのは先行性がある製造業PMI。

■ハイβ株
ベータ(β値)とは、日本語では「市場感応度」のことで、ここでいうハイβ株は株価指数の値動きに対する感応度が高い銘柄のこと。

■ディフェンシブ株
守りに強いという意味で、景気にあまり左右されない株

■リスクオン
投資家のリスク選好度が高まり、リスク資産に資金が向かう状態。

■コア30
東証一部銘柄を対象に時価総額と流動性の高い大型株30銘柄で構成される時価総額加重型の株価指数。

■スモール指数
TOPIXの構成銘柄を一定の基準で規模ごとに7つ(TOPIX100、TOPIX500、TOPIX1000、Core30、Large70、Small、Mid400)に細分化した時価総額加重型株価指数の一つ。

■ベアマーケット
下落相場、弱気相場のこと

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◆動画原稿全文
00:00
こんにちは、レオス・キャピタルワークス、トレーディング部の岡田です。

0:13
本日の日経平均株価は前日比プラス1.46%となる393円15銭高い、27,299円19銭で取引を終えました。

0:23
昨日の米国株は続伸しました。アジア、欧州時間の株式市場は静かな動きが続いていましたが、米国市場がスタートすると一段高となります。複数の半導体銘柄が投資判断の引き上げなどを受けて大きく上昇しSOX指数は+5%超と急騰、週内に決算発表を控えるテスラも+8%弱と急騰し、NASDAQは+2%超と大幅続伸しました。

0:53
寄り前にはイエレン財務長官がサプライチェーンおよびインフレ問題に対して楽観的な見方を示したほか、昨日東京時間早朝にはFRBウォッチャーとして知られる記者が2月の利上げ幅の縮小および春先からの利上げ停止の可能性を報じるなどの好材料もありましたが、株高タイミングとはズレており、金利は寧ろ一段高となっています。以上から、何か明確なトリガーによって上昇したというよりは、景気減速懸念などを背景に特に長期筋の株保有比率が低下していたなか、過度のインフレや中国コロナ問題などの悪材料が後退、そして複数のミクロ好材料が出たことで持たざるリスクが意識されて買いが買いを呼んでいる印象を受けます。前日に引き続き金利上昇下での株高となっていることから景気減速懸念の後退も株買いの背景として強いと思われ、本日の欧米PMIには注目です。

1:53
本日の日経平均株価は続伸して始まり、寄り後も堅調推移を辿りました。スタート時点では米国半導体株の流れを引き継いでハイテクが大幅高となるなど外需買いが目立ちましたが、時間と共に金融株も強い動きを演じハイβが総じて堅調となりました。その一方で内需ディフェンシブが伸び悩む典型的なリスクオン商状となっています。

2:19
またTOPIXのサイズ別ではコア30がアウトパフォームした一方でスモールがアンダーパフォーム、そしてここ数日非常に強い動きが続いていたマザーズが本日は大きくアンダーパフォームするなど、ハイβ、大型株の強さが目立ち、投資家のリスク選考度の上昇が感じられる日でした。ただ、現在の上昇は空売りを仕掛けていた短期勢の買い戻しが中心でベアマーケットラリーの域を出ないと、依然慎重な声も其れなりに聞かれます。

2:52
本日は欧州のPMI、そして昨日は決算期待から大きく上昇していたマイクロソフトや半導体株の一角の決算も予定されており注目です。

以上、レオス・キャピタルワークスがお送りしました。

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